プロメアがやばい話
プロメアという神のような作品の感想です
ネタバレを大量に含みます注意してね
公開当初からめちゃくちゃ気になっていた
プロメア
ですが……
先延ばしにし続けて結局見たのがなんと10月18日という愚かさ。
もっとはやく見てればよかったな…
のっけからラストの話をしちゃうけど、
あそこまで所謂「ご都合展開」みたいな、全てが平和に終わるようなストーリーに堂々と持っていく作品って最近ほんと珍しいじゃないですか…!
人が死ぬ
仲間を亡くす
そういうシーンから遺された人が何かを学ぶみたいな、もちろんそういうのも良いけど今のわたしはプロメアみたいな話を探してたんだと観て一番はじめに思った。
ガロもリオも決して傷つかずに生きてるわけじゃないのに最後は笑顔なの、本当にそれこそが大切なことだと思うんですよね…
森生まさみ先生の不朽の名作
『おまけの小林くん』
が大好きなんですけど、「笑ってる人が痛みを感じないとは限らない」みたいなセリフがずっと頭に残ってて、あの2人はまさにそうなんじゃないかなって…
『おまけの小林くん』7巻/白泉社
(こちらもテーマが重くて最高なので是非)
そういう強さをお互いに持ってたからこそ笑顔で終わることができたんだと思った。
ガロがクレイの本心を知って怒りじゃなくて悲しさが一番に込み上げてきたシーンとか、逆ギレ炎のリオが泣いてるシーンとか、プロメアにおける『涙』についてめちゃくちゃ考えさせられた…
静かに涙を流すガロとプロメアと共に感情のままに涙を流すリオ。
この後お互いがお互いに救われて笑顔になるところ、本当に好きです。
ガロはリオに出会ってリオはガロに出会って、そこから色んなことが変わっていったけどどの展開も無駄がなくて見てて楽しいからほんとすごい(語彙力のカケラもないオタクが泣いている絵文字)
それからやっぱり
クレイがただの悪である
ところがなによりもかっこいい!!
「旦那があの時おれを助けたことに変わりはない」
なんて台詞が飛び出すのかなって思ってたけど何から何まで最低な男で、こういう悪役を待ってた!ってなりました。
今の映像業界は(マンガとかもですが…)
やっぱり悪役の美化とか、何が正義か分からなくなるような、悪役の心の内を表現するような作品が多い気がする。
クレイはバーニッシュであることへの云々とかもろもろ同情の余地はあるけど共感の隙がないところがすごいんじゃないかなあ。
映画内でクレイの家族関係とか友人関係、バーニッシュであることで苦しんだ過去とかを描かなかったのはそういう意味があるんじゃないかなと思った!分かんないけど!
あとはプロメアの正体とか、話の主な部分の説明がちょっと難しいのに複雑さがないところ、すぐ全貌が見えるところほんといいなって思った…
なんか最近無駄にややこしくて小難しい話多くないですか?
2回見てやっと理解できるとか…
このくらいがちょうどいい。
バーニッシュは社会の中のマイノリティで差別されたり偏見があったりで、権力のあるマジョリティによって支配されるっていう現実の構図を描いてるんだと思うし、マイノリティが立ち向かうような話って割と数あるけどなんて言うんだろう…
結末に関してもそうだけど他の作品とは違う重さを感じる。
映像に関してはもう何から何まで素晴らしくて…
表情とか手の動かし方1つでそのキャラがどんな子か分かるような表現力に圧巻されました。
あと声ね!
演技力が高くてすごいと思った(小並み)
各キャラ登場シーンの音と字幕のかっこよさに毎回毎回鳥肌立ちました、全ての演出がかっこいいです。
それからロボットのシーンが好きすぎて……
とかいうアニメに魂を売った女なので
(わからない人は調べてみよう!)
アクションにはかなり重きを置いてたけど
人間動かしてる?
ってくらい滑らかな動きが美しすぎた。
リオがしなやかに動くのに対して他が大胆に動くところとかも対比がしやすくてすごいなぁと。バリスの歩き方とかもかなり拘ってそうですね!顔が見えなくても誰かわかるっていうのはかなりすごい。見応えがあるよね
あともちろん音楽もいい、ずっと聴いてたい…歌詞付きの曲が劇中で流れるって大体クライマックスのエンディング付近くらいかなって印象が多いんだけど、プロメアはそれを各所で使ってるんですよね…
つまり…
ワクワク感とか、そういうのがクライマックスくらいに込み上がるんですよ毎回…
それにあの映像合わせちゃったらもうそんなの神じゃないの…
文字通り「圧巻」なんだわ…
どこをとってもほんとに「観たかった作品」って感じが否めない。
このご時世、この時代にこんなに攻めた作品を世に出していただけて幸せだな。
見なきゃ損だと思うし見たら本当に幸せを得られると思います。
ここからガロリオ(小声)に関して含みます
(根本はプロメア全体のこと言ってます)
マッドバーニッシュとバーニングレスキューっていう敵対関係にありながらラストには共闘して地球を守るなんてほんと……
どうするよこの素晴らしさ。
敵対してた人の共闘なんてみんな好きでしょ?
ガロにとってリオは弾圧するべき対象だし
冒頭のアクションは「初っ端からこのクオリティの戦闘する?」ってくらいかっこよかったけど、物語が進むにつれてリオへの感情が変わっていくのがうまく表現されてるんですよこれが。
反対にリオにとってガロは司政官側の人間で自分たちに酷い扱いをしてくる相手なんだよね。洞窟で会うシーンも、ガロの言葉の数々に傷ついたり呆れたり、決していい印象が多いわけじゃないのにガロのバカみたいにまっすぐで全ての行動に嘘がないところとか、バーニッシュの誇りを守ってくれるところとか…
自分の大切にしてるものを大切にしてくれるってすごいことじゃん!!!!!!!!そんなのもう絶対好きになっちゃうじゃん!!!!!!!!!!!!!
リオがガロを守るために咄嗟に出した炎があたたかいの、本当に尊いし愛なんで泣いちゃうんですけど更にその炎でガロがリオを守るっていう。しかもそれが口移し人工呼吸的レスキューっていう。
愛が愛で愛じゃん…どうしたらいいのこれ……
序盤で顔突き合わせてた2人が自然と守り守られの関係になっててにっこりしてしまう…幸せになりなよ…
〜完〜
まあまだ書くんですけど…
終盤のクレイvsリオデガロン、ガロデリオンでも、ガロのワガママを全部聞いてあげるリオが本当に可愛かったです。
相性がいいよね。
やせ我慢を割とあっさり受け入れたのも、ガロの性格を理解してるんだなって思った。
それから、あれだけ強かったクレイへの憧れや恩の行き場をなくしたガロがクレイを救うって言えるの、ほんとリオのおかげですよね。
一緒にいるだけで強くなれるような存在だと思うし支え合って生きていくんだねこれからも(決め付けオタク)
全く知識がないまま4D上映を見て、その後から爆音映画祭という映画館さんの粋な計らいで通常上映を見た人間なんですけど本編見てから前日譚見るのめちゃくちゃ良かったからこれオススメですね…
なるほどそういうことなのかぁーー!
がふんだんに味わえる。
もちろん本編みるだけでもストーリー理解は完璧にできるけど前日譚みると話がもっと繋がっていって鳥肌モノでした。
出会うべくして出会った2人なんだなぁって改めて実感できる、最高ですね。
最終的にバーニッシュ体質が世界からなくなるの、ご都合展開の極みなのに後味が悪くなってなくて構成が本当に上手いなって思った。
割とこの手の話作って失敗してたりするじゃん…「はぁ?」が残っちゃうやつ…
プロメアもそう思った人いるのかもしれないけど、物語をもう一回反芻したらご都合展開にも思えないようなしっかりとした軸が見えると思うんだよ。
とにかくプロメアは笑顔になるためにみるし幸せになれるしどこをとっても最高なので
全人類に布教したいです。
上映終わって劇場出てる時、後ろにいた女性2人組が「記念すべき20回目!やっぱ楽しい☺️」「わたしは5回目!まだ観たいなぁ」って言ってたの印象的でした。すごいよ。
わたしは結局2回しか観れていませんが映画を見た帰りの電車で円盤をポチりました。
Blu-ray / DVD | 映画『プロメア』公式サイト 5/24(金)全国ロードショー
まだ予約できますよ!特典も豪華ですから!
頼みます!見てください(土下座)
今の気持ちはと言えば
NO PROMARE NO LIFE.
プロメアが大好きになったしもはや宗教
信仰心しかないです一生ついていきます愛してます。